生理前後の頭痛(月経関連片頭痛)の原因と対処法
「生理が近づくと、必ず頭がズキズキする」「鎮痛剤を飲んでも、生理中の頭痛だけは効きにくい」——そんな経験、ありませんか?
実は、生理前後に起こる片頭痛には特別な名前があります。月経関連片頭痛。普通の頭痛とはメカニズムが違うため、対処法も少し変わってくるんです。
この記事では、月経関連片頭痛がなぜ起こるのか、どう対処すればいいのかを解説していきます。
月経関連片頭痛って何?
月経関連片頭痛とは、生理の前後2日間(合計5日間)に起こる片頭痛のこと。医学的にもちゃんと定義されています。
特徴としては:
- ズキンズキンと脈打つような痛み
- 頭の片側だけが痛むことが多い
- 吐き気や光・音への過敏を伴うことも
- 普段の片頭痛より痛みが強く、長引きやすい
毎月の生理のたびに繰り返すのがつらいところ。
なぜ生理前後に頭痛が起こるの?
原因は女性ホルモンの急激な変化にあります。
生理前から生理中にかけて、エストロゲン(卵胞ホルモン)が急降下します。このエストロゲンの低下が、脳の血管を拡張させて炎症を引き起こし、片頭痛のトリガーになると考えられています。
ホルモンが安定している時期には片頭痛が起こりにくいのに、生理前後だけひどくなるのはこのため。体がホルモン変動に敏感に反応しているんです。
ちなみに、妊娠中や閉経後に片頭痛が軽くなる人が多いのも、ホルモンの変動が少なくなるからだと言われています。
市販薬を選ぶときのポイント
月経関連片頭痛には、早めの服用が鉄則。痛みが本格化してからでは効きにくくなります。
効果的な成分
- イブプロフェン:痛みの原因物質を抑える。月経痛にも効くので一石二鳥
- ロキソプロフェン:強めの痛みに。胃への負担が気になる人は、胃薬配合タイプを
- アセトアミノフェン:比較的マイルド。胃腸が弱い人向け
個人的には、生理痛と頭痛が同時に来るタイプの人には、イブプロフェン配合のものがおすすめです。
注意したいこと
- 月に10日以上鎮痛剤を飲んでいる → 「薬物乱用頭痛」のリスクあり
- 薬が効かなくなってきた → 耐性の可能性
- いつもと違う激しい頭痛 → 別の病気の可能性も
市販薬はあくまで対症療法。頼りすぎには注意してくださいね。
予防のコツ
片頭痛は「起こってから治す」より「起こさない工夫」が大事。
生活習慣で気をつけること
睡眠リズムを整える
寝不足も寝すぎも片頭痛のトリガーに。特に生理前は夜更かし厳禁。
カフェインは適量に
コーヒーや紅茶は、適量なら血管収縮作用で頭痛を和らげることも。でも摂りすぎると逆効果です。
ストレスをため込まない
ストレスそのものより、ストレスから解放された瞬間(週末など)に片頭痛が起こりやすいという研究も。生理前は特に、リラックスタイムを意識的に作ってみて。
食事で意識したいこと
マグネシウムが不足すると片頭痛が起こりやすくなるという報告があります。ナッツ類、海藻、大豆製品などを意識的に摂るのもひとつの手。
ただし、これで必ず予防できるわけではないので、あくまで「やれることをやる」くらいの気持ちで。
こんなときは病院へ
次のような症状があるときは、婦人科や頭痛外来を受診することをおすすめします。
- 市販薬を月に10日以上飲んでいる
- 毎月の頭痛がひどくて、仕事や生活に支障が出ている
- 薬を飲んでも全然効かない
- 今までと違う激しい痛み、突然の痛み
- 吐き気が強くて食事も摂れない
- 視覚障害(キラキラした光が見える)が出る
病院では、予防薬(毎日飲むタイプ)や、トリプタン系の片頭痛専用薬を処方してもらえることがあります。低用量ピルでホルモン変動を抑える方法もあるので、相談してみる価値ありです。
正直、我慢しすぎる必要はないです。月に何日も痛みで潰れてしまうなら、それは「治療が必要なレベル」だと思ってください。
自分の体と向き合う
月経関連片頭痛は、体質的な部分も大きい。完全になくすのは難しいかもしれないけれど、工夫次第で痛みを軽くすることはできます。
まずは自分の片頭痛パターンを知ること。「いつ起こりやすいか」「何が引き金になっているか」を記録してみると、対策も立てやすくなります。
生理前は頭痛が来そうだなと思ったら、無理せず早めに薬を飲む。予定を詰め込みすぎない。そういう小さな調整が、案外効いたりします。
※この記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。症状が続く場合や気になることがあれば、婦人科や頭痛外来を受診してくださいね。