膣トレーニングの真実|効果・やり方・よくある誤解
「膣トレ」って言葉、最近よく見かけませんか?
SNSでも美容雑誌でも、「締まりが良くなる」「産後の悩みが解決」みたいな謳い文句をよく目にする。でも、ちょっと待って。その「膣トレ」、本当に医学的に正しいやり方ですか?
実は、世の中に広まっている「膣トレ」情報の中には、かなり誤解が多い。というか、そもそも「膣トレ」という言葉自体が曖昧なんです。
「膣トレ」と「骨盤底筋トレーニング」は違う
まず知っておいてほしいのが、この2つの違い。
骨盤底筋トレーニングは、医学的にも効果が認められている運動療法です。骨盤の底にあるハンモック状の筋肉群を鍛えることで、尿もれや臓器脱の予防・改善につながります。産後のリハビリでも推奨されている、れっきとした理学療法。
一方で、世の中で言われている「膣トレ」は、この骨盤底筋トレーニングを指す場合もあれば、根拠のない「締まりを良くする」系の商品やサービスを指すこともある。つまり、定義がバラバラ。
ここがいちばん厄介なところです。医学的根拠のあるトレーニングと、効果が怪しい商品が、同じ「膣トレ」という言葉でまとめて語られてしまっている。
本当に期待できる効果とは
骨盤底筋トレーニングで期待できる効果は、こんな感じ:
- 尿もれの予防・改善(咳やくしゃみで漏れる「腹圧性尿失禁」に特に有効)
- 臓器脱のリスク軽減
- 骨盤の安定性が増す(姿勢や腰痛にも影響することがある)
- 産後の回復をサポート
これらは医学的にも研究されていて、正しくトレーニングすれば効果が見込めます。
でも、「パートナーとの関係が劇的に変わる!」とか「見た目が若返る」みたいな謳い文句は、正直怪しい。骨盤底筋が健康であることは大事だけど、それだけで人生が変わるわけじゃない。冷静に考えれば当たり前なんだけど、広告を見るとつい期待しちゃうんですよね。
正しいやり方、知ってる?
骨盤底筋トレーニングの基本は、「膣と肛門を締める→緩める」を繰り返すこと。
簡単な確認方法 排尿中に尿を途中で止めてみる。このとき使っている筋肉が骨盤底筋です(ただし、この動作を習慣にするのはNG。確認だけにしてください)。
基本のやり方
- リラックスして座る、または仰向けに寝る
- 膣と肛門をキュッと締める(お腹や太ももに力を入れない)
- 5秒キープ
- 10秒リラックス
- これを10回繰り返す
1日3セットくらいが目安。でも、最初は「どこに力を入れてるのかよく分からない…」ってなる人も多いです。わたしも最初、お腹に力入ってるだけだった(笑)。
コツは、お尻の穴を締めるイメージと、膣を上に引き上げるイメージを同時に持つこと。慣れるまで時間がかかっても大丈夫。焦らず、ゆっくり。
グッズは必要?選び方のポイント
「膣トレグッズ」もいろいろ売られているけど、必ずしも必要ではないです。
ただ、「筋肉の位置が分からない」「ちゃんとできてるか不安」という人には、補助的に使うのはアリ。
選ぶときのチェックポイント
- 医療機器認証を受けているか(または医師の監修があるか)
- 素材が身体に安全か(医療用シリコンなど)
- 大きさや重さが自分に合っているか
- 使い方の説明がちゃんとしているか
個人的に避けたいのは、「これだけで劇的に変わる!」系の誇大広告をしている商品。効果には個人差があるし、グッズだけで人生が変わるなんてことはない。
あと、使用後のケア(洗浄・乾燥・保管)がしっかりできることも大事。清潔に保てないなら、使わないほうがマシです。
誇大広告に惑わされないために
ネット広告や雑誌の特集で、「たった1週間で変わる!」とか「30代でも間に合う!」みたいなキャッチコピーを見かけることがあります。
でも、骨盤底筋トレーニングは筋トレと同じ。数週間〜数ヶ月、コツコツ続けてようやく効果を実感できるもの。1週間で劇的に変わることはないです。
それから、「これで女性としての自信が取り戻せる」的な、ちょっと情緒的な訴求も要注意。もちろん、身体の悩みが改善されれば気持ちも前向きになるけど、それと「女性としての価値」を結びつけるのは違う話。
病院で相談するという選択肢
もし、尿もれや骨盤の違和感など、具体的な悩みがあるなら、まずは婦人科や泌尿器科、骨盤底筋の専門外来に相談してみるのがいちばん確実です。
理学療法士による骨盤底筋トレーニングの指導を受けられる病院もあるし、自分に合ったやり方を教えてもらえます。グッズを買う前に、一度プロに聞いてみるのもいいと思う。
「病院行くほどじゃないかも…」って思うかもしれないけど、日常生活に少しでも影響があるなら、遠慮しなくて大丈夫。むしろ早めに相談したほうが、改善も早いです。
自分の身体、ちゃんと知ることから
結局、「膣トレ」って言葉だけが一人歩きしてる感じがあって、正しい情報と怪しい情報が混ざってる状態なんですよね。
大事なのは、広告に踊らされず、自分の身体の状態をちゃんと知ること。そして、もし悩みがあるなら、医学的に根拠のある方法を選ぶこと。
骨盤底筋トレーニングは、ちゃんとやれば効果が期待できる運動です。でも魔法じゃない。地道にコツコツ、自分のペースで続けることが大切。
焦らず、自分の身体と向き合っていきましょう。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。気になる症状がある場合は、婦人科や泌尿器科の専門医にご相談ください。